

Students Interview
在校生・卒業生インタビュー
スーパーアスリートコース ECC学園高校 ゴルフ部
3年 黒﨑美羽さん / 3年 井上姫花さん / 2年 赤松美波さん / 2年 松本陽愛さん / 2年 閼伽井雫月さん
それぞれがそれぞれの場所で。
通信制高校初の快挙を達成した5人の素顔
通信制高校初の快挙を達成しました。大会に出場した5名にインタビューを敢行。普段の生活スタイルや10年後の目標について聞きました。(以下敬称略)
全国大会初優勝を手にした女子ゴルフ部。5人の素顔とは?
―優勝が決まった瞬間の気持ちを教えて下さい。
黒﨑
本当にうれしかったですね。
井上
関西大会に優勝した時から、全国での優勝が見えてきたことで気持ちが高まっていました。ただ初日と2日目はトップの学校と差が開いていたこともあり、最後まで不安はありましたが、うれしかったです。
―ゴルフをはじめたきっかけは?
黒﨑
小学生の時です。クラブ活動の一環で、プラスチックのクラブを使ったスナッグゴルフがきっかけ。全国大会に出場した際、男子ゴルフのプロ選手と一緒にゴルフを体験する機会がありました。プロの姿に「自分もこんな風にゴルフをしたい」と憧れを抱き、本格的にゴルフをはじめました。
井上
北海道旅行がきっかけです。趣味がゴルフの両親は、私が10歳の頃に2人だけで北海道へゴルフ旅行を計画。私も北海道へ連れて行ってほしいがあまり、ゴルフをはじめたのが転機となりました。
松本
姉の影響で小学校2年生からはじめました。ゴルフが趣味だった叔父に連れられ、姉もゴルフの道へ。周囲の勧めもあり、私も自然とゴルフをするようになりましたね。
赤松
私は5歳でゴルフをはじめました。父がティーチングプロだったこともあり、3歳上の姉が先にはじめ、私もそれに続くようにはじめました。姉もECC学園高校の女子ゴルフ部に在籍、キャプテンに就任。私も黒﨑先輩の後、キャプテンを務めることが決まりました。
閼伽井
ゴルフをはじめたのは小学校1年生の時です。それ以前の習い事はクラシックバレエ。父が趣味でゴルフをしていた影響を受け、大きく方向転換してゴルフをはじめました。
団体戦とはいえ顔さえ見えない仲間たち。
―大会で印象に残っている一打は?
松本
最終日のプレーで流れが変わった一打になったのは、5,6メートルのバーディパットが入った時。自分の好きなプレーができそうと感じ、「いけるかも」と思った瞬間に入りました。そこから空気が変わりましたね。
赤松
2日目の18番ホール、まっすぐのバーディーパットが決まった一打です。実はその時までスコアが伸び悩み、苦しいゴルフが続いていました。最終日の決勝に残るにはこのパットを入れるしかない。「絶対に決める」と気持ちを高めたパットが決まり、無事決勝に残ることができました。
―通信制高校ゆえ、普段は登校も、練習場所もバラバラ。どうやってチームワークが築ける?
北村
普通の高校の部活と違い毎日会うことは叶いませんが、学園高校は合宿も頻繁にあるので、通信制高校の中でもメンバーに会う機会は多い方だと思います。
閼伽井
団体戦とはいえ、組が違うので同じ場所に同じタイミングで仲間が揃うことはありません。仲間のスコアが伸び悩んでも励ますこともできない。自分のプレーに集中し、仲間を信じて応援するしかないですね。
黒﨑
後輩がお揃いのリボンを作り、全国大会の直前に贈ってくれました。作ってもらったからには、頑張るしかない。後輩にいい報告ができるように頑張りました。
―黒﨑さんは、早くも1年生の夏からキャプテンに就任。意識してきたことは?
黒﨑
自分の理想は「ゴルフでみんなを引っ張る」キャプテンでした。ただ今回の全国大会1、2日目は正直あまりいい結果ではなく、その姿を見せられなかったことは悔しかったですね。いつも「ゴルフでみんなを引っ張る」を意識した、1年半でした。
―新キャプテンに就任した赤松さんはどんなキャプテンを目指しますか。
赤松
「キャプテンにふさわしいキャプテン」になることです。黒﨑さんが話されたように、「ゴルフでみんなを引っ張る」キャプテンを目指し、頑張りたいです。
早朝から深夜までゴルフと向き合う日々の中で、
―5人とも毎日ゴルフ漬けの日々。そんな普段の生活について教えてください
閼伽井
朝7時から10時までゴルフ場でアルバイト、そのあと練習です。夜や休みの日に学校の課題をこなすことが多いですね。
松本
私も朝6時から12時までゴルフ場でアルバイトです。そのあと18時まで練習ですね。アルバイトがなければランニングやトレーニングをしてから、練習場へ行くことが多いです。
―日々練習に取り組むみなさん。ゴルフを通じて学んだことは何ですか。
井上
メンタル面ですね。ゴルフは大人と会話することが多いので、話すことに慣れたことで「きちんと話せる」という自信がつきました。
黒﨑
人間関係の築き方です。礼儀やマナーを教えてくれたのも、ゴルフを通じて出会った年上の方たち。海外選手とも交流する機会があるのも、ゴルフをしていたからですね。これからを見据えて、オンライン英会話の授業にも力を入れています。
松本
「人と話すこと」の苦手意識を克服したと思います。挨拶やマナーといった基本的なことを学べたのは、ゴルフでの経験が大きいです。
赤松
礼儀とマナーですね。父にも叩き込まれましたが、自分自身も大切にしたいと思いますし、身につけられて良かったと感じることが多いです。
閼伽井
コミュニケーションの取り方です。ゴルフは必然的に会話が多いこともあり「人と話す」経験を重ねたことで勉強することができました。
これからの私たち。
―10年後。どんな姿になっていたいですか。
松本
私のプレースタイルである「攻めのゴルフ」をこれからも続けたいです。
閼伽井
ショートゲームでゲームメイクする自分のスタイルを貫き、これからは海外で活躍できる選手を目指します。
赤松
「私は行ける」と信じてプレーしています。マイナス思考に走ってしまう性格なので、ネガティブにならないように心がけています。10年後も前だけを見て、プレーしたいですね。
井上
私のプレースタイルは飛距離が出ないので、曲がらないショットと得意なパターを武器に「耐えてチャンスを逃さない」ゴルフをしたいと思います。10年後も、最後まで諦めないプレーを続けたいです。
黒﨑
攻めのゴルフが私のプレースタイルです。大切にしたいのは「自分が1番ではない」という気持ちです。自分がうまいと鼻を高くしていると必ずスコアに影響します。自分はまだまだ、と謙虚さを忘れないこと。その気持ちを持ち続けて、これからもゴルフに向き合いたいと思っています。 指導者のVoice 今回はゴルフ部の顧問として長年活動を見守ってきた北村顧問に話を聞きました。 学園にとって、優勝は本当に悲願でした。現在プロとして活躍している卒業生が在籍していた当時ではなく、まさか彼女たちがこの夢を果たしてくれるとは思っていなかったのが正直なところです。3年生が入学を迎えた日も、昨日の出来事のように覚えていますし、2年生も様々な困難を乗り越えて今があります。彼女たちの目覚ましい成長には、驚かされるばかりでした。学園高校女子ゴルフ部は、まだ歴史が深くありません。少しの出来事で伝統や歴史は崩れてしまうもの。後輩たちには、先輩たちが少しずつ積み上げている伝統をしっかりと大切にしてほしいと思います。卒業する2人には、すでに活躍している先輩たちに続くよう頑張ってほしいですね。「学園高校で良かった」と思えるようなゴルフ人生をこれからも送ってくれることを願っています。 オフショット
#並んで歩く時間
同じ未来を見て、



それぞれの場所で戦った3日間
ただ、最終ホールのバーディパットでオーバーし、続くパーパットを外した一打はそれ以上に印象に残っています。オーバーしたことで緊張が高まってしまい、プレーに全く集中できなくなってしまいました。あの一打はとても悔しかったですね。


顧問



「ゴルフ」が教えてくれたこと。



それぞれのスタイルで「プロ」の道を目指して。


同じ歩幅で進んできた日々の証。
練習とは違う、肩の力が抜けた表情や
何気ない風景をそっと切り取りました。






